『規制空売りの教科書: 秘密情報!株式投資にまつわるとんでもない話(堀北晃生)』を読んで
▼概要
・株は下がる銘柄を見つけるほうが簡単
・下がる可能性が極めて高い銘柄のサインは増担保規制
※増担保規制とは?
担保とは、信用取引で株を買う場合の証拠金のこと
一般的なルールとして3分の1を証拠金として口座に預ける必要がある
増担保規制になるとこの証拠金率が上がる
※増担保規制をなぜかけるのか?
増担保規制はJPX日本取引所グループがかけている
急上昇し続けた銘柄に株の初心者が飛び乗って、急暴落時に大損する人を救うための救済処置
※増担保規制がかかると株価はどうなるか?
証拠金率が上がることにより、信用取引に必要な資金が大きくなるため新規の買いが入りづらくなる
買い手が少なくなるため株価は下がり始める
高騰熱を冷ますための規制であるためほとんどの株が下がる
※増担保規制の見つけ方は?
JPX日本取引所グループのサイトから調べることができる
※増担保規制の銘柄に空売りはできるのか?
増担保規制になっている銘柄は通常は新規空売り禁止の規制が入っている
ただし、増担保規制がかかっていても特定の証券会社であれば空売りをすることができる
- SBI証券 ハイパー空売り
- 楽天証券 いちにち空売り
- 松井証券 プレミアム空売り
→ 増担保規制の銘柄への空売りを繰り返すことにより利益を出す投資法
▼心に残ったフレーズ
上がる株を見つけるよりも上がりすぎた銘柄を見つけるほうが簡単だと思いませんか?
そうなんです。実は空売りのほうがカンタンなのです。
実は株の場合は、株価が下がるときが圧倒的に早いのです。
そのメカニズムは金融理論ではなく実は心理学にあったのです。
株価が急激に下がると人は「恐怖」という感情が沸き起こってきます。
・このまま損をしてしまったらどうしよう
・今すぐ売って楽になりたい
このように損失を回避するために人は冷静な判断を失い、急落している株価を見て投げ売りをします。
株価は単純に会社の業績などで左右されるのではなく、人の心理で動く。
さらに心理の中でも恐怖の感情が爆発した時に株価は急激に下るということです。
▼所感
投資法の一つとして参考になる本でした。
※本といってもkindleのみで30ページのちょっとした読み物です。
上がる株を見つけるよりも下がる株を見つける方が簡単、というのは確かにそうだなと思いました。
高確率で上がる銘柄を見つけるのは難しいですが、高確率で下がる銘柄を見つけるのはできそうな気がしています。
"狼狽売り"とか"利益確定による調整"とか明らかに下がりそうなポイントはあります。
今の日本株の相場で現物のみで勝つのは難しいかな、と思ってきているので空売り投資法をやってみようと思います。