『10万円から始める高配当株投資術(坂本彰)』を読んで
▼概要
損をせず、資産を着実に増やす方法は以下の2つ
1.「買ってはいけない商品」に手を出さないこと
買ってはいけない商品とは、損をする可能性が高いもの。
資産を着実に増やしていくには損は大敵。
以下の銘柄には手を出さない。
- 多額の有利子負債がある会社(有利子負債が純利益の10倍以上)
- 売上や利益が毎年大幅に動く会社や業種(2,3年に1度赤字決算があるような会社)
- 高いPERの会社(PER15%以下なら割安と判断)
- 価格競争に先が見えないコモディティ企業(売上高利益率が5%未満)
- 不適切会計、粉飾決算が疑われる会社(収益源がわかりにくい、自己資本比率が10%以下、売上高利益率が低いのに赤字にならない)
- 銀行、証券会社等の金融業(景気変動が業績にすぐに反映されるため)
- 国際優良株(業績を左右する要因が多いため)
- 不動産業(景気変動が業績にすぐに反映されるため)
- 航空機産業(過去10年で2度倒産、倒産リスクがあるため)
- バイオ関連株(段違いで高リスクなため)
2.「高配当株」を活用していること
高配当株は「3つのIN」(純利益・増配・タイミング)に注目することで株式市場全体の上昇、下落、どちらのシナリオでも勝ち抜けることができる。
- 純利益(Net Income)...比較的業績が安定しつつ、できれば業績が伸びている会社
- 増配(Dividend Increase)...増配を続けている会社
- タイミング(Timing)...株価急落時、権利落ち後、過小評価された時
に投資をする。
※高配当かつ収益が安定している業種として以下が紹介されている
- 学習塾
- 依存症ビジネス(パチンコ、競馬、酒、たばこ、携帯電話、SNS、ゲームなど)
- 葬儀会社
- ストックビジネス、継続課金ビジネス
- 小売業(飲食店)
▼心に残ったフレーズ
あなたが投資で成功するために最も重要なことは、人の経験を学び、同じ失敗を避けることです。
投資を続けていくと、どうしても一攫千金を夢見る気持ちが出てくるものです。地道にコツコツ資産を増やしていくよりも、少ないチャンスが来た時に資金を一気に投入して資産を倍増させようとする気持ちはよくわかります。しかし、大成功が起きる可能性はほんのわずかと思ったほうがいいでしょう。滅多にないからこそ、大成功が目立つのであり、一攫千金などということはほとんどありません。
長期投資を続けていく投資家の場合、急落は不幸ではなく、1つの買いチャンスだと意識を転換していきましょう。
経験から、成功できる人とできない人の決定的な違いを2つ見つけました。
1 成功する人は自分の行動を成功者に決めてもらい、成功できない人は自分の行動を自分で決める
2 成功する人は変えることを厭いませんが、成功できない人は変化をよしとしない
たとえば、成功者が「これはいい。オススメ」とアドバイスしたら、成功できる人は素直に信じ、「成功者が言っているから」とすぐにすべて取り入れます。
投資において大切なのは、プロセスに注目することです。
どんな経験も、すべて結果を導くためのプロセスになります。
経験を成功のためのプロセスにできるかどうかは、過去の売買や投資の結果を振り返る癖をつけましょう。
オススメは売買ノートを作ることです。
▼所感
買ってはいけない銘柄を列挙しているのが特徴的です。
過去に経験した失敗からルールを決めているのでしょう。
- 多額の有利子負債がない
- 利益変動が大きくない
- PERが高すぎない
- 売上高利益率が低くない
- バイオ関連株には手を出さない
は私の考えと似ています。
国際優良株、不動産株、には手を出してしまっています。
痛い目を見たら考えを改めようと思います。
高配当かつ収益が安定している業種の紹介も参考になりました。
学習塾、葬儀会社はあまり着目をしていなかったので四季報を見て良い銘柄がないか探してみるようにします。
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