株式投資で資産1億円

資産1億円達成までの道のりを記録するブログです

ROEについて考えてみました

投資を判断する上での指標の1つにROEがあります。

ROEについて、いまいちピンときていなかったので調べてみて自分なりに考えてみました。

 

ROEとは、Return On Equityの略称で、当期純利益 / 株主資本で計算される。

株主資本をどれだけ有効活用したかを表す指標である。

 

これだけを見ても全然ピンときません。

ピンとこないので計算式を分解して考えてみました。

 

[分解1 株価を間に挟んでみる]

PER = 株価(時価総額) / 当期純利益

PBR = 株価(時価総額) / 株主資本

であることから、

 

ROE = PBR / PERで表すことができます。

PBRを固定すると、PERが低くなればなるほどROEは上昇します。

PERを固定すると、PBRが高くなればなるほどROEは上昇します。

 

ここで考えたのが、株価の割安度を図る主な指標はPERで、PBRは副次的なものではないか?ということです。事業が継続することを前提とすると、PBRはそこまで関係ないのでは、と私は思っています。ストックよりもフローを重視しています。

 

例えば、以下のA社、B社があったとします。

A社:株主資本100億円、純利益10億円(ROE = 10%)

B社:株主資本200億円、純資産10億円(ROE =   5%)

 

もし純利益に着目がされてPERがA社、B社ともに20倍だった場合、両社とも時価総額は200億円になり、

 

A社:ROE = 10% PER = 20倍 PBR = 2倍

B社:ROE =   5% PER = 20倍 PBR = 1倍

になります。

 

こうやって見ると、PERが同じであれば、PBRが低いB社の方が割安です。

ROEはB社の方が低いにもかかわらず。

 

株価形成にPBRではなくPERが重視されているのであれば、ROEを使うことはむしろ判断を誤らせるのでは、と考えました。

 

 

[分解2 売上高と総資産を間に挟んでみる]

売上高純利益率 = 純利益 / 売上高

総資産回転率     = 売上高 / 総資産

財務レバレッジ = 総資産 / 株主資本

であることから、

 

ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ で表すことができます。

 

売上高純利益率:収益性。純粋な稼ぐ力。

総資産回転率 :資産の有効活用度合い。

財務レバレッジ:負債の有効活用度合い。

 

まず、売上高純利益率は高ければ高いほうがいいです。

高いとそれだけ付加価値を生み出していることになり、事業として競合他社よりも価格優位性があります。

また、利益率が高いともし売上が低下したときも赤字転換しにくく、安全性としても高いと言えます。

 

次に、総資産回転率は高いに越したことはないですが、売上高純利益率と比べるとそこまで重視しなくてもいいのかな、と思ってしまいます。まずは稼ぐ力がないと、売上をどれだけ効率的に増やしても効果は薄いです。

 

最後に、財務レバレッジは、高いのを求めるのか、低いのを求めるのか、は人それぞれだと思います。

財務レバレッジの逆数は安全性の指標である株主資本比率です。

私はどちらかと言うと安全性の方を重視しているので高い財務レバレッジは求めていません。

 

 

こうやって考えてみると、なんとなく収益性を測るときにROEを使っていましたが今後は使わないように決めました。

収益性を検討するときに1番重視するのは、売上高利益率で、次にROA(総資産回転率 × 売上高利益率)。

ROEは現時点では投資評価の指標から捨てることにします。