『1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本(山本潤/皆木和義)』を読んで
▼概要
[成長高配当株]
1. 売上高営業利益率(※)が高い
2. 配当性向が高い
3. 長期的な成長が見込める
の3つを満たす、長期的に配当の成長が期待できる株を購入し、配当により投資額を早期に回収する。
株価が下がったとしても配当収入の総額がキャピタルロスを上回れば負けていないことと同義。
「株価」の値動きは予測不可能だが「配当」は予測可能。
長期保有して配当を再投資すれば、失敗の可能性は限りなくゼロになる。
※本書では営業費用売上比率という用語を用いていますが、私にとって馴染みのある売上高営業利益率に置き換えています。
[割安株]
ROEから将来の配当総額を算出し、時価総額で割ることによって将来の配当利回りを計算する。
将来の配当利回りと市場平均利回りを比較して株価が割安かを判断する。
「成長高配当」かつ「割安」な株を購入する。
年に1回保有銘柄が「成長高配当」かつ「割安」かをチェックして入れ替えをしていく。
▼心に残ったフレーズ
「短期の株価の動き」を当てることは誰にもできません。
成長株投資において重視すべきなのは、「配当の安定性・成長性」なのです。
例えば、株式購入後、利益と配当性向が倍になれば、即座に4倍の配当となります。
ROEの高さとその維持は、長期では株価の上昇をもたらすのです。
▼所感
中長期の株式投資をやってる人向けの本です。
タイトルは胡散臭いですが、内容は真っ当で理にかなっています。
構成は以下の4つに分かれています。
序章:概論
1章:条件を満たす銘柄を見つけるための11ステップ
2章:具体的な銘柄紹介
3章:成長株選びに欠かせない経営者、経営戦略、ビジネスモデルの見極め方
序章~2章を山本さん、3章を皆木さんが担当しています。
正直、3章はビジネス書に書いてあるような内容で流し読みをして終えてしまいました。序章~2章は非常に有意義でした。
移り気なのでこういうのを読んでしまうと試してみたくなってしまいます。。
気になって保有銘柄に対して本書の評価をやってみました。
配当性向が50%以上の銘柄は1つもありませんでした。
意外と中長期計画を調べても出てこない銘柄が多かったです。
ほぼ割安度は高かったです。
こうやって見てみると、配当とIRをもっと頑張ってくれれば高騰しそうな銘柄たちです。長期保有していればいつか評価されるのか。。?
さくらインターネットはそろそろ手放そうと思っていましたが、この評価によって確度が高まりました。
条件を満たす銘柄を1つ買って実証をしてみようかなと思います。
配当性向が高い銘柄を探さないとですね。