自己株取得公表後即購入投資法
新たな投資法を思いついたので実際に成果はあるのかを検証してみました。
その名も「自己株取得公表後即購入投資法」。
会社が"自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ"を公表したその日にその銘柄を購入する投資法です。
これを思いついた発端は保有株式さくらインターネットの自社株取得です。
さくらインターネットは第2四半期の決算発表(10月26日)を受けて10月末から株価は下落していき、第3四半期の決算発表(1月31日)では更に業績が悪化していて通期予想の下方修正をしました。にもかかわらず、1月31日以降株価は上昇していきます。
その理由が自社株取得です。
▼さくらインターネットの自社株取得と株価の推移について
取得決定のお知らせ:2019年1月31日
取得期間 :2019年2月1日~2019年3月22日
取得株式総数の上限:発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 3.2%
[株価の推移]
2019年1月30日:457円
2019年1月31日:476円
2019年2月 1日:493円
2019年2月 8日:457円
2019年2月15日:475円
2019年2月22日:545円
2019年2月28日:555円
自己株取得を決定した2019年1月31日とその1ヶ月後の2019年2月28日を比較すると+17%。私の売却戦略である10%上昇したら売り注文でも、売り抜けられることがわかります。
さくらインターネット以外にも3件、自社株取得と株価の推移について調べてみました。3件は、①取得期間が公表後から1~2ヶ月、②取得割合が発行済株式総数の1.5%以上、を基準として選定しました。
▼ハウス食品グループ本社(2810)
取得決定のお知らせ:2019年1月31日
取得期間 :2019年2月1日~2019年3月22日
取得株式総数の上限:発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 1.95%
[株価の推移]
2019年1月30日:3,785円
2019年1月31日:3,775円
2019年2月 1日:4,100円
2019年2月 8日:3,935円
2019年2月15日:4,235円
2019年2月22日:4,430円
2019年2月28日:4,460円
自己株取得を決定した2019年1月31日とその1ヶ月後の2019年2月28日を比較すると+18%。
▼FPG(7148)
取得決定のお知らせ:2018年10月31日
取得期間 :2018年11月1日~2018年11月30日
取得株式総数の上限:発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 2.8%
[株価の推移]
2018年10月30日:1,087円
2018年10月31日:1,103円
2018年11月 9日:1,293円
2018年11月16日:1,220円
2018年11月22日:1,253円
2018年11月30日:1,230円
自己株取得を決定した2018年10月31日とその1ヶ月後の2018年11月30日を比較すると+12%。
▼平山ホールディングス(7781)
取得決定のお知らせ:2018年11月19日
取得期間 :2018年11月19日~2018年12月21日
取得株式総数の上限:発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 1.71%
[株価の推移]
2018年11月16日:2,450円
2018年11月19日:2,668円
2018年11月26日:2,696円
2018年11月30日:2,751円
2018年12月 7日:2,700円
2018年12月14日:2,682円
2018年12月21日:2,449円
自己株取得を決定した2018年11月19日とその1ヶ月後の2018年12月21日を比較すると△8%。12月は株価暴落があったのでそれには自社株買い効果でも勝つことはできなかったと推測します。
4件しか調べてませんが成果が出る可能性は高いのではと思っています。
実践をしてみて結果が出たらこのブログで報告していきます。